“しみ”について

「しみ」とは簡単に言ってしまえばお肌にしみついたメラニン(黒い色素)のことです。
ただメラニン自体は決して悪者ではなく、お肌を紫外線から守るための大事な役割を果たしています。
人種や遺伝により肌の色が違うのも、このメラニンの持って生まれた濃さの違いによるものです。
これが部分的に増えてしまい、周囲とのコントラスト(濃淡)の差として見えるのがが「しみ」なのです。

ではなぜメラニンが増えてしまうのか?そのもっとも重要な原因が紫外線です。
紫外線を浴びるとその刺激により、メラノサイトという細胞がメラニンを作り出し、有害な光線から皮膚を守ろうとします。
若いうちはお肌の新陳代謝が盛んなため、増えたメラニンも自然に排出されるのですが、年齢を重ねてこの新陳代謝のスピードが遅くなってくると、まさに文字通りお肌に「しみ」付いてしまいます。
これがしみやくすみとして表現され、お肌の悩みとなるわけです。

こういう言うと「しみ」はすべて同じものに聞こえてしまいますが、実際にはさまざまなタイプがあり、そのできる原因も違えば、治療法も異なってきます。
この判断が正しくできるか、適切な治療法を選べるかがドクターの腕の見せ所です。

そして、しみは放置しておくと濃くなることはあれ、自然に消えていくことはまずありません。
治療を終えた患者さまが口をそろえておっしゃるのが、「もっと早く治療すればよかった」と言うことです。
確かに数年、ときに数十年かけて沈着したしみをきれいにするのは簡単ではありません。
しかし、しみが薄いうちに治療を始めれば治療は早く終わります。

最新の肌診断機器を活用した的確な診断をもとに患者さま一人一人に合わせた最適な治療をご提案していきますので、しみでお悩みの方は是非お気軽にご相談ください。

しみのタイプ

よく見られるしみのタイプとしては次のようなものがあります。

1・日光じみ(日光色素斑、老人色素斑)

いわゆる“しみ”の多くが実はこのタイプです。
日光色素斑、老人色素斑という別名からもおわかりのように、紫外線や年齢を重ねることで増えてくる、濃い褐色の境界がハッキリしたしみです。


2・そばかす(雀卵斑)

両ほほから鼻にかけて広がる茶褐色の点状のしみです。
遺伝的な要素があると言われており、子供のころから出現して思春期にかけて濃くなる特徴があるため、若い女性の悩みの種になります。


3・肝斑

30代以降の女性で多く見られる、両ほほを中心に左右対称に広がる茶褐色のしみです。治療が一筋縄ではいかないタイプですので、正しい治療戦略が重要です。
肝斑の患者さんのほとんどは女性ですが、男性にもまれに見られることがあります。


4・後天性真皮メラノサイトーシス(遅発性大田母斑、ADM)

いわゆる太田母斑は生まれつき見られる青色のあざですが、これと似たような色の(実際にはもう少し暗めです)斑点がほほや鼻に出現するタイプです。
皮膚のなか、深いところにメラニンが沈着しているのが特徴です。

5・脂漏性角化症

盛り上がるタイプのしみで、濃く周囲からはくっきりと浮いて見えます。
日焼けの影響が強く、男性にも多いタイプですが野外作業が多い女性の顔にも多く見られます。  しみ

しみの治療方法

ここまで見てきたように、同じタイプのしみを意味する医学用語も複数あり、さらに通称も入り混じるので、自分のしみがどのタイプなのか、余計にわかりにくいと思います。
さらに多くの場合、このいくつかのタイプのシミが混ざった状態になるのでどのような順番で治療を行っていくのか、治療のゴールをどう設定するのかが重要になってきます。

しみのタイプによりそれぞれ適切な治療法は異なりますので、
当院では

  1. QスイッチYAGレーザー
  2. レーザーフェイシャル(長パルスアレキサンドライトレーザー)
  3. フォトフェイシャル
  4. 炭酸ガスレーザー
  5. トレチノイン治療
  6. メディカルエステ

を単体、もしくは組み合わせで駆使しながら治療を行っています。

また、最適な治療を選択するためにはより正確な診断が欠かせません。

当院ではしみの治療をご希望の患者さまには、
最新の肌診断機「ロボスキンアナライザー」を用いてお肌の状態の正確な分析を行っております。

診断は無料ですので、ぜひ現在のお肌のコンディションを知っていただくことをお勧めいたします。

1・QスイッチYAGレーザー

YAGレーザーは、メラニンに対する光エネルギーの吸収がよいレーザーです。
皮膚の浅い部分(表皮)から深い部分(真皮)まで、メラニンを効率よく破壊してしみを治療します。
治療効率が良いので、ほとんどの場合1回でしみの除去が可能です。

《 治療方法 》
麻酔テープによる局所麻酔をして、レーザーを照射します。短時間で終わり、輪ゴムではじかれたような軽い衝撃がありますが、痛みはほとんどありません。

料金(税別)
直径1×1㎝大 20,000円
直径1.5×1.5㎝大 40,000円
2×2㎝大 60,000円
2回目以降の同部位への照射 1回目の半額


2・レーザーフェイシャル

医療レーザー脱毛にも用いられる、長パルス幅アレキサンドライトレーザーという器械を用いて行う治療方法です。
お顔全体にしっかり広く照射するため、数の多いそばかすの治療や、顔全体の美肌治療に適しています。
さらに産毛を含んだ脱毛効果もあるため、お肌には一石二鳥の治療法と言えます。

《 治療方法 》
高濃度の麻酔クリームを顔全体に塗ってから丁寧にレーザーを照射していきます。麻酔効果が強力なので、これも痛みはほとんどありません。

料金(税別)
1回 30,000円
3回 81,000円


3・フォトフェイシャル

フォトフェイシャルはIPL(=Intense Pulsed Light、無理に訳せば『強力なフラッシュ光』という意味です)機器を用いた光治療で、当院で採用しているルミナス社のM22により可能な美肌治療です。
6種類のフィルターを使い分けることで、しみ・くすみ・小じわ・たるみ・ニキビ・赤ら顔・毛細血管拡張まで、多彩な症状を治療できます。
またダウンタイム(日常生活に戻るまでに必要な時間)が非常に短いため、どなたでも気軽に受けていただけるのも大きな特徴です。

《 治療方法 》
麻酔は必要ありません。ジェルを顔全体に塗って冷却しながら照射を行います。痛みはほぼ無く、温かさを感じる程度です。

料金(税別)
1回 25,000円
3回 60,000円

※このフォトフェイシャルという名称を使用できるのはルミナス社のM22と旧型のNatuLightのみです。 M22はフォトフェイシャル治療の正統かつ最先端の治療マシンです。


4・炭酸ガスレーザー

特に水分への吸収がよい炭酸ガスレーザーは、医療用レーザーの歴史の中でもその初期から活躍している機種になります。
対象となるのはふくらんだタイプのしみである脂漏性角化症やイボになります。
メラニンを消すというよりも、熱で組織を蒸発させることで、物理的に削っていくイメージの治療になります。
当院で採用しているMM&NiiC社のLazery15Zuは切れ味に定評のある、安心の国産レーザーです。

《 治療方法 》
麻酔テープによる局所麻酔をして、レーザーで丁寧にしみの組織を削り取ります。
スムースな仕上がりのため、手術用顕微鏡を使用しながら行うことも少なくありません。技術的な要素が影響する治療なので、繊細な治療と言えます。

料金(税別)
1か所 1,000円

※多数にわたる場合は割引料金が適用になります。


5・トレチノイン治療

トレチノインという軟膏のお薬をしみに塗ることで、ゆっくりとしみを薄くしていく治療です。お肌の新陳代謝が悪くなってくるとしみが出てくることは最初に書きましたが、この治療法はその逆の原理で、新陳代謝を促進することでしみついたメラニンを追い出し、しみを薄くしていきます。特に肝斑や、炎症による色素沈着などのしみに有効です。

《 治療方法 》
実際には前述の①トレチノイン軟膏に加え、メラニンの産生を抑える効果のある②ハイドロキノン軟膏の2つの薬剤を使用していきます。
つまり、ハイドロキノンでメラニンの産生を抑え込みながら、トレチノインでメラニンを排出させるという仕組みです。
新陳代謝による皮膚の入れ替わり(ターンオーバー)の期間である約4週間=1ヵ月に合わせ、トレチノインを塗る1ヵ月と、お休みする1ヵ月の、合わせて2か月で一区切りの治療となります。

料金(税別)
シミセット 21,000円〜

※ビタミンCローション+トレチノイン軟膏(0.1%~0.4%)+専用保湿剤+ハイドロキノン軟膏

単品処方
トレチノイン 0.1%(10g) 5,500円
トレチノイン 0.4%(10g) 6,500円
ハイドロキノン軟膏(10g) 5,500円