にきびについて

にきびの悩み、あきらめていませんか?

ニキビ

男女を問わず、お肌の大敵、にきび。統計によれば、成人するまでに実に日本人の90%がにきびを経験しています。
思春期を過ぎるとこの割合は徐々に減ってくるといわれていますが、 にきびに悩まされ続ける方の数は決して少なくはありません。
これまでも、
「皮膚科で相談して薬を出されたがよくならなかった」
「にきびに効くという化粧品をいろいろ試したが効かなかった」 
「よくならないと思ってあきらめてしまった…」
 外来でそんな声をたくさん聞いてきました。

残念ながら保険診療で認められた範囲でコントロールできるにきびはごく一部で、完全に治療できたにきびは全体の3割くらいという報告もあります。
そして、医薬品でない化粧品にも、やはり(当然ですが)限界があります。
でも、あきらめるのは待ってください!
自分に合った治療法が見つかれば、にきびはちゃんと改善することができます!

そのためにはまずにきびができる原因をしっかり理解することが必要です。
できるだけわかりやすく説明をしますので、最後まで読んでみてください。

※ 細かく言えば例外的な原因や、一部の方には効く、効いたという治療法もあります。
決してそれを否定するわけではありませんが、まずは一般的な知識を理解していただき、有効性が確認されている治療法を知っていただくことが大事だと考えています。

にきびの原因

にきびの原因は簡単に言ってしまえば3つだけです。

  1. 毛穴の詰まり
  2. 過剰な皮脂
  3. にきび菌の繁殖

え、それだけ?という感じですよね。では順番に見ていきましょう。

1・毛穴の詰まり

皮脂とよばれる脂肪を含んだ液体は、毛穴の奥にある皮脂腺という場所で作られると、毛漏斗と言うトンネルを通り、毛穴から体の外に出て、お肌の表面に広がります。
(広がった皮脂は保湿や、ばい菌からの保護など、大事な役割を果たしています)
つまり、毛穴は皮脂の出口です。

ニキビ

その出口に栓をして塞いでしまう邪魔ものが、古くなった角質や皮脂からできた角栓です。
出口が詰まってしまえば、行き所を失った皮脂はどんどんトンネルの中に溜まってしまい、これがにきび菌が繁殖するのに絶好の環境を作ってしまうのです(右図)。

大雑把に毛穴の詰まりを理解していただくには、これだけ分かれば十分です!

※もっと知りたい方のために
角栓ができる原因は?
角栓とは「角質(と皮脂)でできた栓」という意味です。お肌の深いところでできた細胞が徐々に変化しながら表面に出てくることを「角化」といいますが、通常であれば角化した細胞は垢としてどんどん剥がれ落ちていきます。
しかし、男性ホルモン、甲状腺ホルモン、遊離脂肪酸などの影響により異常角化が起きると、この「異常な」角化細胞はスムーズに剥がれ落ちず、毛穴を詰まらせてしまいます。このように角栓ができる理由が一つではないことも、治療が一筋縄ではいかない原因です。


2・過剰な皮脂

そして、2つ目の理由がにきび菌のエサになる皮脂の過剰な産生です。
皮脂の量が多くなれば、当然毛包の中にも溜まりやすくなり、にきびができやすい状態になります。
これは主に男性ホルモンと女性ホルモンのバランスが崩れることで起きる状態です。
男性ホルモンが優勢になれば皮脂は増え、女性ホルモンが優勢になれば皮脂は減ります。
(正確には男性ホルモンが増えるか、女性ホルモンが減るかすると皮脂が増えます)
皮脂が増える仕組みについては、これだけわかっていただければ十分です。

※もっと知りたい方のために
にきびができやすい状態を「脂漏状態(しろうじょうたい)」と呼びます。
文字通り、過剰な皮脂が溢れてしまっている状態をイメージしてください。
この脂漏状態を引き起こすのが性ホルモンのバランスの崩れなのです。

ちなみに生理前になるとニキビが悪くなることは、女性ならご存知のかたも多いと思います。 排卵が起こると、妊娠にそなえて、プロゲステロン(黄体ホルモン=子宮内膜を増殖させる)の分泌が増加する一方で、エストロゲン(卵胞ホルモン=排卵を促す)は不要になるため、次第に減少していきます。このため、排卵後=生理前にはプロゲステロン/エストロゲンの比が変化することになります。実は、生理前に減少するエストロゲンは、にきびの原因となる男性ホルモンの分泌を抑制しているため、このバランスの変化が脂漏状態を引き起こし、にきびの悪化を招くというわけです。


3・にきび菌の増殖

赤にきびの原因となる”にきび菌”(P.acnes=Propionibacterium acnes)は人間の皮膚に常在する(=日常的に存在する)細菌です。 この細菌は嫌気性=風通しがよい環境が嫌い、好脂質性=脂が好き、 なのが特徴ですが、健康な皮膚では特に問題を起こしません。

ニキビ

ところが、ここまで見てきたような 『毛穴の詰まり』『皮脂の出すぎ』が起きると、毛穴の中の風通しは悪くなり(酸素量の減少)、脂だらけになる(脂質の分泌の増加)ことにより、にきび菌が増えるのに最も適した環境ができあがります。 こうして増殖したにきび菌が炎症を起こし、赤にきびができてしまうことになります。

※もっと知りたい方のために
にきび菌は皮脂の成分に含まれる中性脂肪を分解して、遊離脂肪酸という物質を作ります。
この遊離脂肪酸は毛穴の角化=詰まりをさらに悪化させると言われています。
さらに、遊離脂肪酸の持つ界面活性作用と、増殖したにきび菌を倒すために好中球(白血球の一種で、免疫システムの一部)がまき散らす酵素の成分が毛包を破壊してしまうため、炎症の被害がさらに周囲に向かって拡大する、という悪循環が起きやすくなります。
赤いにきびは放置せず、できるだけ早く治療をはじめることがにきび跡を残さないためにも大事なのです。


にきび治療・予防のポイント

ここまではニキビができる原因を見てきました。
もう一度確認ですが、原因は3つだけです!
1・毛穴の詰まり 2・過剰な皮脂 3・にきび菌の繁殖 でしたね。

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つまり、この原因を減らしてあげればよいわけです。そこで、ニキビの治療・予防のポイントを簡潔にまとめると、

  • 毛穴の詰まりを解消する
  • 皮脂の出すぎを抑える
  • にきび菌の繁殖を抑える

ということになります。
では、具体的にはどんな治療法があるのか一例をあげると・・・

・毛穴の詰まりを解消する
→ ケミカルピーリング

・皮脂の出すぎを抑える
→ ビタミンB2・B6の内服
→ イオン導入・ビタミンCの外用
→ レチノイドの外用

・にきび菌の繁殖を抑える
→ 抗生物質の内服
→ 抗生物質含有ゲルの外用
→ 青色LED
→ フォトフェイシャル
などがあります。

このあと、これらの治療の詳細について一つ一つ紹介していきます。
当院ではこのような治療を組み合わせて、「今あるニキビを治す」だけではなく、にきびの予防も全力で行っています。
なぜなら、どんなに治療で改善できても、その状態を保てなければ意味がないからです。
にきびは、あくまでもお肌のコンディションが乱れた結果起きる現象です。

にきびを治すだけではなく、にきびができにくいお肌を作っていくことが何より大事だと考えています。
それが、にきび治療の本当のゴールです。

にきびの治療

ここから、当院で行っている治療法を、治療のポイントごとに紹介します。
毛穴の詰まりを解消するために

ケミカルピーリング

〜古い角質や余分な皮脂を除去して、新しいお肌に入れ替える〜

ケミカルピーリング

特徴:
ピーリング剤をお肌に塗布し、余分な角質や皮脂を除去して、お肌のターンオーバー(入れ替わり)を促す治療法です。
にきび菌の繁殖を防ぐとともに、にきびが出来にくい新しい肌を作っていきます。

治療について:
1回の施術にかかる時間は30分ほどです。
当院では表皮が薄い日本人のお肌に合わせて、グリコール酸と乳酸を使用しています。
2週間に1回のペースでピーリングを行うと、通常2-3か月で効果が表れてきます。
改善後は維持療法として継続するとにきびを予防することができます。

ケミカルピーリング

その他:
2~3日の間、赤みや皮むけが出ることがありますが、これは良好な反応の裏返しです。
しっかり保湿をしていただくと早く落ち着きます。

施術は専属エステティシャンが行い、施術後にはご自宅でのスキンケアのポイントや注意事項について丁寧にご説明いたします。
次の治療までのご自宅でのケアにはAHA配合のピールオフソープ®をお勧めしています。

治療の流れ: ニキビ治療

施術の翌日からお化粧が可能です。当日は必要に応じて化粧水、日焼け止めに留めておきましょう。

治療費用
1回 9,500円
3回 25,650円
6回 48,450円
症例写真
ニキビ治療
おすすめのコンビネーション治療
  • ケミカルピーリング+ビタミンC導入:
    皮脂の抑制や色素沈着・にきび瘢痕の予防として、強力な抗酸化作用を持つビタミンCをお肌の奥へ浸透させます。  
  • ケミカルピーリング+青色LED+RF(高周波)+ビタミンC導入:
    にきび菌の殺菌作用を持つ青色LED、お肌深部のコラーゲン産生を促す高周波治療を併せて行うことで、にきびの治療とともに、にきび跡の改善にも効果的です。
  • ケミカルピーリング+フォトフェイシャル+ビタミンC導入:
    ピーリングによりお肌の光透過性が改善したタイミングを逃さず、強力なフォトフェイシャル治療を重ねていきます。にきび跡のしみ、赤み、炎症性の赤にきびに効果的な組み合わせです。

皮脂の出すぎを抑えるために

ビタミンの内服

特徴:
脂質の代謝(分解)を助け、皮脂の産生を抑制してくれるビタミンB2、B6を含むビタミンB群配合カプセルを1日2回にわけて内服します。

治療について:
即効性がわかりにくいため軽視されがちなビタミンの内服ですが、実はお肌の新陳代謝、バランス回復に大事な役割を果たしています。
他の治療の効果を相乗的に高めてくれるため、治療のベースとして不可欠なのです。

イオン導入(ピーリング+イオン導入)

特徴:
高濃度のビタミンC(L-アスコルビン酸)を中心とした美肌・美白成分を、微弱な電流を流すことでイオン化してお肌の奥深くへ浸透させる方法です。
浸透したビタミンCには皮脂の過剰分泌を抑える効果があるため、にきびが新しくできたり、悪化したりする可能性を減らすことができます。
他にもビタミンCにはメラニン生成の抑制(美白)、活性酸素除去(抗酸化作用・アンチエイジング)、コラーゲン生成促進(小じわ、お肌のハリの改善)にも効果を発揮するため、にきび改善のみならず美肌効果が期待できるのも嬉しい治療です。

ニキビ

治療について:
イオン導入は単独ではその効果は限定的です。しかし、ケミカルピーリングと組み合わせると、ピーリングで古い角質が除去されて一時的に皮膚のバリア機能が下がった状態を狙ってビタミンCを浸透させることができるため、その効果を増幅することができます。
もともと美肌治療として開発されたイオン導入ですが、このように他の治療法と組み合わせることにより、にきびにも有効で安全な治療法として活用できます。

治療の流れ: ニキビ治療

治療費用
1回 12,500円
3回 33,750円

レチノイドの外用

レチノイド

特徴:
①お肌の細胞の入れ替わり(ターンオーバー)を早める、②余分な角質を除去する、③皮脂の出すぎを抑える効果を持つ「トレチノイン」というお薬を塗ることで、にきびを強力に改善するとともに、にきびができにくいお肌を作る治療です。

治療について:
ビタミンA≒レチノイドは人間の体の中では細胞の分化増殖(細胞の入れ替わり)を作用を持っています。このビタミンAの誘導体がレチノイン酸、つまりトレチノインです。このお薬を継続的に塗り続けることで、すでにあるにきびを改善するとともに、お肌をにきびができにくい状態に改善します。またコラーゲンの産生を促進することで、できて間もないにきび跡の凹凸を改善する作用も持っています。
注意事項:
トレチノインはレチノイドの中でも強力なお薬です。効果はかなり高い治療法ですが、反応によって濃度、頻度を使い分ける必要があるほか、赤みや刺激感を生じることも多いため、医師による診察とフォローアップが欠かせません。また、妊娠中の方には使用できないので注意が必要です。

治療の流れ: nikibi15

治療費用
0.1%トレチノイン 1本 5,500円
0.4%トレチノイン 1本 6,500円

※安全性について:専門施設で当院専用に調剤された薬品を使用しています。
1本で1日1回、約1か月間の使用が可能です。

にきび菌の繁殖を抑えるために

抗生物質の内服・外用

特徴:
にきび菌の殺菌(細菌をやっつける)、静菌(繁殖を抑える)効果のある抗生物質の内服、外用により、にきび菌が繁殖した状態(赤にきび、化膿にきび)を改善させます。

治療について:
当院ではミノサイクリン(ミノマイシン®)の内服、クリンダマイシン(ダラシンゲル®)の外用を必要に応じて行っています。同様の治療を受けて改善しなかった経験があるために、これらの治療が無意味だと思われている患者さまも少なくないですが、状態と条件を選べば、炎症を改善させるうえで決して意味のない治療ではありません。
根本的にお肌を改善させる治療ではありませんが、つらい時期を少しでも早く乗り越えるためには有用ですので、必要に応じてお勧めしています。

青色LED

特徴:
にきび菌の性質を利用することで、強力な青色の光によりにきび菌を殺菌する方法です。

治療について:
にきび菌はプロトポルフィリンという物質を体内で産生していますが、この物質は400nm付近の波長の青色の光を浴びると、活性酸素を発生させます。その活性酸素によりにきび菌が酸化され、殺菌されるという仕組みです。
副作用がほぼ存在しないため、抗生物質と比べても安全かつ効果的な治療法であると言えます。

フォトフェイシャル

特徴:
最新鋭の光治療器「M22」を用いて、赤にきびの殺菌やにきび跡の赤みの治療を行います。

治療について:
温熱効果が強く、炎症に対する鎮静効果に優れた波長の光をあてることで、にきび菌の殺菌と同時に、にきび跡のしみや赤みの改善を行います。
ピーリングと組み合わせて、お肌の光透過性が改善したタイミングで照射することで、より効率的な治療が可能です。

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ホームケアについて

当院で現在行っている治療のご紹介は以上です。
できるだけ多くの治療法を用意することで、一人一人の患者さまに最適な治療の組み合わせが見つかるように努力を続けています。
しかし、クリニックでの治療は基本的には月に2回、多くても月に4回です。
2~4回の治療がどれだけ強力でも、それ以外の約4週間をどう過ごすかが結果に影響しないわけはありません。
正しいスキンケアを知っていただくことはもとより、ライフスタイルの見直しも必要です。
一例をあげれば、皮脂の出すぎに直結する過剰な糖質や脂質の摂取を控えるなど。新しく何かを始めるだけではなく、余分なものを毎日の生活から減らす引き算もまた必要です。
また、治療の効率をさらに上げるために、ピールオフソープ®によるホームピーリングや、超高濃度ビタミンCの外用なども、お肌の状態を見ながらご案内しています。
ご自身でご自宅でできること、そして毎日の生活で少しでも変えられること。
その全てがホームケアです。クリニックでの治療と併せて、がんばっていきましょう。

当院が大切にしていること

当院の特徴として、自費診療を行うクリニックですので、カウンセリングをなによりも重視しています。十分な時間をかけて、現状の分析、治療方法のメリット・デメリットや考えられる合併症、ダウンタイムについてまでもしっかりお話しし、患者さまに理解していただいた上で治療をすすめるようにしています。

ニキビ治療

また治療の経過が客観的にわかるように、肌診断機もフル活用しています。
治療の進み具合を見ていただくことは、時に煩雑な治療を続けていくための勇気になります。

これまで抱えられてきたお肌の悩みについても、どうぞお話を聞かせてください。
ある程度の治療期間を要するにきびの治療では、特に患者さまと医療者の信頼関係が欠かせません。
気になることはなんでもお話ししていただき、二人三脚で治療を進めていきましょう。

患者さまの声

  • 『皮膚科でもらった薬ではよくならなかったのですが、治療をはじめて2ヵ月で調子がよくなってきました。鏡を見るストレスがなくなりました』
    (29歳 女性)
  • 『刺激が強すぎて、皮膚科で処方された薬は続かなかった。ピーリングも心配でしたが、  全然ピリピリ感もなくてむしろ気持ちよかった。確実に(にきびが)減ってきてます。』 
    (22歳 女性)
  • 『半年後の結婚式に向けて、顔中で燃え盛っているにきびをなんとかしたいと思って受診しました。  ゆっくり話を聞いてくれて、先生の治療の説明も丁寧でした。今はにきびも出ても数個で、  このまま治療を頑張りたいと思います。』  
    (25歳 女性)